姫ちゃんのリボン レターセット
レターセットは市販の物もついつい集めてしまうほど大好きで、りぼんのふろくも1980年から1990年代半ばのレターセットは全て集めたいと思っています。「お手紙」はずっと少女雑誌付録の定番だったので、多い時は年に4個も5個もお手紙がふろくになっていました。あと、シールやP.S.カードが付属していた場合が多くて、完品を探すのも難しいです。なのでまだまだコンプリートまでの道のりは長いです…。
『姫ちゃんのリボン』のレターセットは4種類あります。
1991年2月号「エンゼルレターセット」
1990~91年のりぼん本誌での『姫ちゃん』プッシュにはすごいものがありました。これはただの私の憶測なのですが、『空色のメロディ』のアニメ化が流れた過去があったので、りぼんとしては『姫ちゃん』で今度こそは! という思惑があったんじゃないかな? と思っています。
もちろん作品も人気がありましたが、1990年の8月に連載が始まってから間髪入れず、メインのふろくが殆ど姫ちゃん一色になってるんですよね。かなりのプッシュでした。1991年後半になると『姫ちゃん』『ハンサムな彼女』『ときめきトゥナイト』第三部の三強になり姫ちゃんのふろくは減り、1992~93年は『姫ちゃん』のメインふろくが年に一つしかありません。この頃になるとアニメ化や出産・育児で水沢先生もお忙しかったんだろうな~。
これはそんな『姫ちゃん』猛プッシュ時期のふろくです。私が大・大好きな「アニメ化される前の初期姫ちゃんの絵柄」で、水沢先生お得意のロマンチックでラブリーなモチーフ(ピンク! ハート! 天使! )をふんだんに盛り込んだ、かわいいしかないふろくです。実際に手に取るとかわいさに感動します。かわいいの権化です。
レターセットに収納ケースやバインダーが付いてくると問答無動でテンションが上がります。(私が持っているケースは美品ではないので、いつか組み立てられていないものを手に入れたいです。)ケース・便箋・封筒・シール・P.S.カードの豪華セットです!
便箋は横に長い珍しいデザイン。ちょ、ちょうちんブルマ姫ちゃんかわいい…(悶え)。半分に折って、リボン型のP.S.カード(切り目が入っている)で端をクリップみたいに留めることができます。
なんてかわいいギミック…。私はコレクターなので、切り離していないふろくを切り離すことはできない!! のですが、想像で補ってください。
P.S.カードのデザインは4種類。裏のデザインも全部違っていて芸が細かいんですよ~。
封筒も規格外にかわいい。私はピンクはあまり好きじゃないんですけど、赤は大好きでこのピンク・赤・白のバランスは絶妙だと思います。このスカートのふわっふわさも水沢先生ほんとうに天才。
シールが完品なのが嬉しい。あーもーどこ見てもかわいいな!!
1991年6月号「おにぎりレターセット」
同年6月、早くも『姫ちゃん』のレターセットが再度ふろくになりました。(この年はレターセットが三つ、折り畳みレターが二つふろくになっているのですが、『姫ちゃん』以外のレターセットも傑作ばかりなのでまた別の機会に紹介したいです。)
「エンゼルレターセット」のピンク・ふわふわのかわいさとは打って変わって、ポップなデザインと色使いの「おにぎりレターセット」、甲乙つけがたい程どちらも魅力的です。でも私個人としては「おにぎりレターセット」が一番好きです! 多分『姫ちゃん』のふろく全部で一番好きかも。姫ちゃんには赤や青などのはっきりした色が一段と似合うと思うし、このレターセットのギミックがまたかわいいんですよ~。
便箋が表紙付きレターパッドになってるとやはり問答無用でテンションが上がります(さっきからテンション上がりっぱなし)。赤チェックとデニムスカートの姫ちゃんかっわ!
表紙裏で説明されている通り、便箋がダイカットされていて、切り取っておにぎり型に折れるんです!
もーこのギミック本当にかわいい。P.S.カードもカップとみかんの形にダイカットされててかわいい!
具は梅に限りますよね。
ピクニックバスケットを模したデザインの封筒。ここにおにぎり型のお手紙を入れて、お弁当みたいなお手紙を友達に送るなんて楽しすぎませんか?! 手紙を受け取ったお友達も喜ぶだろうな~。
お野菜シールもかわいい。そして水沢先生のおにぎりの「おいしそうさ」!
1992年11月号「ブック型レターセット」
りぼん本誌のふろくとしては最後の『姫ちゃん』のレターセットです。本の形のデザインで、おとぎ話モチーフの絵柄です。
裏表紙。草の模様が矢印に見えて不穏な五角関係に見えるのは私だけ…。
細長いシールは本の帯になっています。王様ポコ太ゴージャス!
セットするとこんな感じ。
便箋が本のページみたいになっていてかわいい。ピンクが一枚、後は薄い黄色です。乗馬してダンスまで踊っちゃう王子様大地が柄じゃなくておかしいです。このメリーゴーランドみたいな馬に癒される~。
封筒は縦長タイプ。良く見ると花や王冠、スカートのドレープに黄色じゃなく金の絵の具を使っているところに水沢先生のこだわりを感じます! 特色で印刷されてるとやっぱり一味違いますね~。
1994年りぼん冬休みおたのしみ増刊号「フェアリーレターセット」
『姫ちゃん』最後のレターセットは多分『姫ちゃん』最後のふろくだと思います。1993年12月17日発売のりぼん増刊の表紙(姫ちゃん・愛良ちゃん・チャチャなどがジェットコースターに乗っているイラスト)の隅の方に、小さく「ふろく 姫ちゃんレターセット」と載っているのがこの「フェアリーレターセット」です。(『姫ちゃん』最終回は本誌1994年1月号(1993年11月発売)に掲載、本誌最後の付録は同号の「'94りぼんカレンダー」。)
小さく表紙に載っているだけで予告もあまりなく、ネットのりぼんデーターベースにも記入されていないふろくですが、もったいないくらい素敵なレターセットです!
便箋がレターパッドになっていて、しかも表紙が印刷されたトレーシングペーパーだなんてテンションただ上がりです。冗談抜きでこの仕様は「理想のレターパッド」です(笑)。トレペって憧れたな~。これだけで100点! 水玉もかわいいし、セリフ体のフォントも素敵だし、大文字Mの中のお花のディテールも最高だし、RIBONロゴも完璧だし、もう言うことないです。大きさもほぼはがきサイズで、手に取ると感動的にかわいいんです。
そしてこのふろく、便箋のデザインが5種類もあるんです。本誌のふろくでもそんなの見たことありません、豪華すぎませんか?!
モチーフは妖精になった姫ちゃんが5種類のお花や果物とたわむれるというもの。青地に水玉がかっわいいなあ、ブドウの色合いも素敵。
ちょっと大き目の封筒には便箋と同じ絵が使われています。
シールは便箋と同じお花の絵柄。鈴蘭とピンちゃんが特にラブリー。
こんな素敵なレターセットが大して告知もされずしれっと付いてくるなんて、当時のりぼん増刊豪華すぎませんか? とってもお気に入りのレターセットです。