ふろくと漫画についてゆるく語るブログ

主に80年代~90年代の少女漫画雑誌の付録を紹介するブログです。

りぼん歴代名作50選

コレクション整理をしていたら、こんな別冊ふろくを見つけました。

2005年のりぼん50周年ふろくです。私はこの頃掲載されていた懐古企画を目当てにりぼんを購入していました。あまりよく覚えていないのですが、しょぼい企画ばかりだったことは覚えています(笑)。この別冊はその中ではまあまあの企画、当時のりぼんっこに昔の名作を紹介する内容です。この別冊の影響で『ときめきトゥナイト』や『有閑倶楽部』を読んでみた読者がいたら嬉しいな~。

ただ、りぼんの名作を数多く紹介しているのは確かですが、かなり尺度された内容なのも確かです。表紙には「みんなの投票で選出」とありますが、本当かなあ。2005年のりぼん読者がもりたじゅん先生の作品に投票しますか…? もりた先生は少女・女性漫画のパイオニアで、選出されてしかるべきですが、読者の母親が投票したとしてもトップ50に入るほど票が集まるとはとても思えません。やっぱり編集部の尺度が入っていると思います。「投票で選出」と書いてありますが、「票が多かった順」とは書いていませんし。

魔法使いサリー』と『ひみつのアッコちゃん』を紹介していないのは権利が集英社になくて、他社の単行本の宣伝になってしまうからかと(笑)。山岸凉子先生の『アラベスク』も同じですね。あと、近年の連載作を紹介したいのは分かるのですが、ウィキのりぼん連載作一覧にさえ載っていない黒歴史『E系☆ハイブリッドガール!』や『天☆界☆陸☆上!』が紹介されているのは失笑を誘います。特に本誌人気があったわけでもない短期連載作品に、当時の読者が大量に投票したとは思えません。色んな意味で2000年代のりぼん暗黒期をよく象徴しているふろくです。よく持ち直したなあ、とつくづく思います(何様)。

尺度なし、しかし独断と偏見だらけでりぼん作品を50作選ぶとしたら、私は以下の50作を選びます。年代順です。※はこのふろくでも選ばれている作品です。

  1. マキの口笛
  2. ひみつのアッコちゃん
  3. カメリア館
  4. チャコちゃんの日記
  5. 5年ひばり組
  6. 魔法使いサリー
  7. ハニーハニーのすてきな冒険
  8. ビバ! バレーボール
  9. うみどり
  10. アラベスク
  11. キノコ♥キノコ
  12. わたしはしじみ
  13. デザイナー
  14. うるわしき野郎ども
  15. フランス窓便り ※
  16. 花ぶらんこゆれて… ※
  17. オッス! 美里ちゃん ※
  18. 空くんの手紙 ※
  19. たそがれ時に見つけたの ※
  20. リップスティック・グラフティ ※
  21. 有閑倶楽部
  22. ときめきトゥナイト
  23. 銀曜日のおとぎばなし
  24. 月の夜 星の朝 ※
  25. お父さんは心配症
  26. エース! ※
  27. なみだの陸上部
  28. 星の瞳のシルエット
  29. ねこ・ねこ・幻想曲 ※
  30. てこてこはこべ
  31. たんぽぽたん
  32. ちびまる子ちゃん
  33. 姫ちゃんのリボン
  34. まゆみ!
  35. あくまでラブコメ
  36. ガラス色のBOY
  37. 天使なんかじゃない
  38. 各駅停車
  39. ママレード・ボーイ
  40. 赤ずきんチャチャ
  41. あなたとスキャンダル
  42. こどものおもちゃ
  43. HIGH SCORE ※
  44. ケロケロちゃいむ
  45. グッドモーニング・コール
  46. 神風怪盗ジャンヌ
  47. GALS! ※
  48. アニマル横町
  49. 愛してるぜベイベ★★
  50. チョコミミ

特に意味なく選んだ作品もあります。わたなべまさこ先生やもりたじゅん先生の作品であれば別に『カメリア館』や『うみどり』じゃなくてもいいんですけど、まあこのふろくは『うみどり』を選んでいるのでそれでいっか、みたいな。反対に私は田渕由美子先生にはオタクなこだわりがあって(笑)、実は『フランス窓便り』より『林檎ものがたり』を選びたいのですが、そこもこのふろくに倣いました。

でも谷川史子先生のりぼん代表作が『愛はどうだ!』は絶対違うと思います、りぼん編集者さん!(笑) かと言って『きもち満月』や『くじら日和』も違う気がするので、りぼんオリジナルの初期オムニバス作品『各駅停車』を選びました。このふろくでは楠桂先生の代表作に『妖魔』(りぼんオリジナル連載作)が選ばれているので、谷川先生もオリジナル作品でいいはず。椎名あゆみ先生の作品で『あなたとスキャンダル』を選んだのは完全に私の好みです。一条ゆかり先生だけ二作品選んだのは、一条先生なしではりぼんは語れないからです。